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2020.08.24

絶妙な距離感

FUMIYA HARA

Planner

みなさん、初めまして。
入社2年目、今年度よりスパークに配属しました原 風海也と申します。

「湘南生まれ、波育ち。」みたいな字面の名前をしておりますが、
大学までの22年間を、海のない街・札幌で粛々と過ごし、
満を持して大都会・東京にやって参りました。
ちなみにカナヅチですので、海に行っても砂いじりしか出来ません。


自己紹介といってはなんですが、
よく「〇〇でバイトしてそう」と言われます。
「コンビニバイトにいそう」「レンタルビデオ店にいそう」では飽き足らず、
「あのカラオケでバイトしてたでしょ」「駅前のファミレスでドリンクバーのコップ補充してた」「川沿いパチ屋で出玉回収してた」など架空の目撃情報まで。
そんなにたくさんのバイトをして、「学生ながらアルバイトで弟たちの生活を支える長男」なんかじゃ僕は決してありません。
「母の日に母にもらった金で飯を食う長男」が僕です。

しかも、現実では全くバイトに受からず、面接8連敗を記録。
リーガ・エスパニョーラだったら、監督解任されてます。


そんな僕を受け入れてくれる懐の広い会社に出会うことができて、本当に良かったです。
あの時はありがとう、お母さん。母の日には花を贈るよ。

さて、今回ブログを書くにあたって
この騒動下ですので、例に漏れず、僕も家に篭っておりました。
ですので、そんなお家時間に、少し考えていたことについて書きたいと思います。

突然ですが、僕は「絶妙な距離感」というものが大好物です。
具体的に言いますと、
「一日中、学校にいるのに、
絶対にその時間しか会うことのない時間講師の現代社会の先生との関係」とか、
「自動車学校における、普段担当されていない異性講師との突然の二人ドライブ」とか。

気まずいのか。なんなのか。僕のことなんてホントは名前すら知らないのか。
なんとも言えない関係性が作り出した絶妙な距離感にゾクゾクします。

そして、それ以上の大好物が、その絶妙な距離感が崩壊する瞬間です。

前述した時間講師が一年間の最終授業で見せた、突然の涙。
涙という名の大波によって起こる、僕と先生の間で保たれていた距離感の崩壊。そのカタルシス。

「そんなここに思い入れあった?」、「というか冷静になんの涙?」という疑問を吹き飛ばすほどの衝撃が、まだあまりにピュアだった高校生の僕の全身を襲ったのでした。


一教師の涙。確かに衝撃的な出来事ではあります。
しかし、その風景があまりにも鮮明にこびりついて離れないので、理由を考えてみると、
僕がそんな距離感に対して、何かしらの期待を普段からしているんじゃないかなという結論に至りました。

潜在的に、この距離感に「何かが起こるかもしれない」という期待を持ちながら生活しているのです。


これは僕が、映像に感じていることでもあります。

普段は遠すぎず、近すぎず、僕と絶妙な距離感を保っている映像たち。
そんな絶妙な距離を保ったまま消えていく映像が大半にはなりますが、
ときどき、画面の中の存在が、時間講師の見せた涙のごとく、不意にグッと近寄ってくる瞬間があります。
そんな時、僕は心を動かされます。

急に感覚的な話になってしまって申し訳ないのですが、
単純な言葉にしてしまえば、距離感が生む緊張ときっかけによる緩和。そこで起こるカタルシスに僕は心を動かされているということだと思います。
そんな絶妙な距離感とその崩壊を生み出せるディレクターになれるよう、日々精進していきたいです。

それでは、この騒動によって失われつつある、人との距離感が感じられる日常と、
その崩壊を味わえる瞬間がいち早く戻ってくることを願って、筆を擱きたいと思います。

次回は、痒いところに手が届くボケをいつもしてくれる面白先輩の丹羽さんです。